遺言書を作成するときは、付言事項に注意しましょう

付言事項とは?

遺言書では、自筆証書遺言・公正証書遺言ともに、相続分の指定・財産の処分・祭祀の承継者の指定などを書き残すことが主目的ですが、財産配分を規定した後の結びとして「付言事項」といって、別途、相続人へ「気持ち」「一言」を書き加えることもできます。

付言事項を書いた方がいいケースとは?

被相続人の最期のメッセージである「付言事項」ですが、次のようなケースでは、書き加えることをお勧めいたします。

・特別受益がある場合(生前に、特定の相続人にのみ贈与していた)

・寄与分がある場合(生前に、特定の相続人が財産の増加・維持に貢献してくれた)

・法定相続分と異なる財産の処分を書いた ・自分の葬儀・埋葬方式について希望がある

付言事項には法的拘束力がない

このように自分の気持ちを伝えることができる「付言事項」ですが、残念ながら「法的拘束力」はありません。

「付言事項」に「みんな仲良く暮らして欲しい」という気持ちの部分や、「海に散骨して欲しい」と埋葬方法の希望を書いても、それを守るかどうかは、残された家族の気持ち次第となります。 「付言事項」を守らなくてもペナルティはありませんし、遺言書や相続が無効となることもありません。

付言事項のメリット

メリット①遺言書の一部なので軽視されにくい

形式的には、遺言書の一部となりますので、日記・メモとは重みが違います。

相続人も重要であると認識されやすいです。

メリット②争いが減りやすい

法定相続分と異なる財産の処分内容・特別受益・寄与分を書いた場合、その理由を自分の言葉で書けば、相続人も納得し、争いに発展する可能性が低くなりやすいです。

メリット③相続人に不利な内容のときには有効 財産を第三者や団体を寄付する場合など、相続人に不利になる内容のときは、相続人の理解を求めやすくなります。

付言事項を記載するのが有効な6つの具体的なケース

①残された家族に、みんな仲良く暮らして欲しい場合

②配偶者・ペットの行く末が心配な場合

③自分の葬儀・埋葬・墓守・法要について希望がある場合

④家業を継続して欲しい場合

⑤家宝などの扱いに希望がある場合

⑥法定相続分とは異なる遺産分割を希望する場合・理由を書きたい場合 

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